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日本医師会の細川秀一常任理事は24日の会見で、能登半島地震の被害が大きい半島北部の支援を強化するため、JMAT(日医災害医療チーム)の新たな調整支部として、石川県穴水町に「能登北部調整支部」を設置したと発表した。
北部調整支部は、穴水町での支援に加え、被害が大きい輪島市、珠洲市、能登町への「重装JMAT」派遣を指揮・調整する。細川氏は「自身が被災しながらも診療活動を続けている半島北部の診療所支援が、重要なミッションになる」と説明した。
七尾市に置く「能登中部調整支部」は、七尾市、志賀町を所管。現在病院の外来支援をしており、「中長期的なJMAT活動が必要と判断されている」とした。
県庁内の「金沢以南調整支部」では、主に1.5次、2次避難所での診療や健康管理を支援するため、石川県医師会が組織したチームなどと共に活動するJMATを調整する。
石川県へのJMAT派遣は、累計で2227人となった。23日は、41チーム146人が活動した。
●環境感染学会と連携強化 感染症対策で
細川氏は、避難所などの感染症対策強化に向けて、日本環境感染学会との連携を強化する意向も示した。学会と結んでいる相互協力協定に基づき、学会のDICT(災害時感染制御支援チーム)との情報共有を進める。
細川氏は「どの避難所でも、コロナ、インフルエンザ、ノロウイルスなどの感染対策は重要になっている。連携強化に努める」と述べた。