1月に発生した能登半島地震について、日本医師会は5日、被災地へのJMAT(日医災害医療チーム)の派遣を、5月末で終了したと説明した。最終的な派遣数は1097チーム(1日当たり派遣数の累計は3849チーム)、3583人(1日当たり派遣者数の累計は1万2374人)となった。
●「地域社会の再建」「地域医療の復旧」は関連する 松本会長
日医の松本吉郎会長は会見で、発生直後から陣頭指揮に当たった石川県医師会や県内の郡市医師会をはじめ、JMATを派遣した全47都道府県医師会の関係者に謝意を示した。
「地域社会の再建と地域医療の復旧は、お互いに関連し合う」と指摘。被災地でかかりつけ医機能を担う診療所を支援していくことが、「非常に大事だ」と訴えた。
今後、石川県の自治体や医師会が、「車の両輪となって復旧・復興に努めてほしい」と述べた。日医としても、支援していく姿勢を示した。
災害担当の細川秀一常任理事は、今回のJMAT活動を、都道府県医担当理事連絡協議会に報告すると説明。会内の「救急災害医療対策委員会」で、JMATの在り方を検討するとした。